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生活【完全版】 (モーニングKCDX)

価格: ¥820
カテゴリ: コミック
ブランド: 講談社
Amazon.co.jpで確認
小規模なヒーローたち ★★★★★
抜群に面白い。

屈折したキャラクターが、己のコンプレックスやルサンチマンのはけ口として「正義」という大義を掲げて暴走し、祭り上げられていく過程。
さらには、肥大した自己中心的な「正義」が醜悪な「圧力」に変化していく過程は見事。

ニット帽男の絞め技とか、格闘描写も結構細かい。


なにより、主人公のそこはかとないダメさ、中途半端な善人さが、絶妙。

とにかく完結して良かった! 
ご町内バトル完結! ★★★★★
 おもしろかったけれども未完だった作品の完結でうれしいです。すでに発売ずみ(別の出版社)の分が前半、今回紙面初収録が後半となっています。後半だけ読みたい人ために1・2巻で出してほしかったとも思いますが今回300ページ弱。うーむ、案外お買い得かも。この作品が多くの人の手にとってもらえることを考えればいいかな。豪華版には嫌悪感を感じますが・・・。

 内容はとてもおもしろかったです。あまりいい表現も浮かばないのですが単純にハラハラ・ドキドキしました。普通の若者がちょっとした組織と敵対した場合に、今の生活で延長で困ることが描かれます。その他町内の怪人大集合とその対決はとてもおもしろい

 9話までは紙面、10話以降はwebコミックだったそうです。そのためか10話以降は無理やり押し込めたような小さなコマやその中の小さな台詞が少なくなってしまっているようです。著者の作品の魅力のひとつは、このこっそりとしたこだわりや主張だと思ってますので後半あまり無いのは少々残念です。

 物語の過程で「ボク」も「オレ」も「リーダー」も「オジさん」も何かを手に入れたようです。日々の「生活」のなかでみんな何かを少しずつ変化させているのです。

 著者は「妻」関連のエッセイ漫画が代表作となってしまっているようですが少しずつでもいいのでこういった作品も期待したいです。
小規模な生活 ★★★★★
 おじさんかっこいい。

 「背の低い方」に共感する。

 世の不条理と悩みと不安を描いた名作、遂に完結。

 これだけのストーリーを、登場人物の誰一人にも「名前」を付けずに完成させたことが、地味にすごい。

 「あとがき」も、地味にすごく良いです。

 こんな誰かの「地味な」活躍の上に、自分らの「生活」は成り立っているのかもしれない。
これは福満先生の最高傑作である ★★★★★
1巻が出た時にもレビューに書いたが
これは日ごろ「妬み」「羨望」「成功者への恨み」といった
超マイナス思念をネタにしている福満先生の
マイナスパワーが爆発力となって
良い方向に花咲いた素晴らしい作品である。

悪いことをして得しているやつが許せない
       ↓
非常に粘着な陰湿な やり方で成敗する
       ↓
グループが大きくなると腐敗してくる
       ↓
腐敗したやつらが自分よりもモテてセッ●スばかりしている
       ↓
      ムカつく
       ↓
 グループのやつらを成敗する

と、現代の「ハングマン」「必殺仕事人」よろしく
国家レベルではなく小さい街単位の話である所が
逆にリアル感がある。

帽子かぶった青年の異常な身体能力が時に頼もしく
作戦を考えたがる(最終話のラストにもつながる)真のリーダーは
石投げ作戦を思いついたりと、本当に作戦参謀として明晰で
実行部隊としてのオジサンも人格とともに頼もしい。

1巻で死んだと思わせたオジサンが・・・(ネタバレなので伏せるが)
とにかくオジサンがカッコイイ。

今回の単行本化にあたり加筆された
街の謎の人物たちの部分は
本当に謎だったが、忍び込んだ時に急所攻撃した時の『師匠!』の一言に意味があったりと
様々にはりめぐらされた伏線が生かされている。

オジサンを襲った犯人は実は
以前に同じ場所に姿を見せていたりしている。
読み返すと発見できる。

ネクラなマンガ家の話を書いているよりも
こういう作品の方が良いんじゃないかとは思うが
おそらくこの作品は、そういう鬱屈した精神状態だからこそ描けたんじゃないかとも思えるので
しばらく、妻のマンガを描いてもらって
またしばらくしたら、こういうストーリー漫画を描いてほしいです。
未完の名作ついに完結 ★★★★★
福満しげゆき、未完の名作と評された作品がついに完結です。

エッセイ漫画でしか福満氏を知らない人には以外かもしれませんが、
以前からのファンならおなじみの犯罪モノ?です。

社会に対して鬱屈した気持ちを持つ人間たちがはじめたのは、
悪人を勝手に私刑にする『吊るし魔』
愉快犯的なサークル活動程度のはずが、
やがては一地方都市全域を支配するまでに発展し…

どこかで聞いたことのあるようなあらすじで、
どこかで見たことのあるようなキャラが繰り広げるアクション、
しかしそれが福満節で描かれると、妙なリアリティがあるために、
とても面白くよめます。

ほかのレビュアーのかたもかいていますが、
映像化してもおもしろいとおもいます。

モウカル・ハナシ、みか月さん、僕たちは残尿感を感じる為だけに生まれてきたんじゃない、
等のストーリー漫画もこの作品を機に再評価されることを望みます。