また、1つのレバーと4つのボタンという操作系はそのままに、「ポジション」の概念が導入されている。高低差のある通路の中や、ステージ内に存在する壁や障害物は、相手より有利な位置関係をいかにおさえるかが重要だ。プレイヤーは、レバー操作によって前後左右自由に動き回り、より有利な「ポジション」を探すことになる。この概念の導入により、従来あった「間合い」の考え方の枠を超えたプレイヤー同士の駆け引きが深まった。
格闘ゲームファンはもちろん、本作から遊び始めるプレイヤーも満足できる格闘ゲームの秀作といえる内容だ。(椎 武男)