この世代なら誰もが知っているドクタースランプの１巻目ですが、アニメの印象が強い世代としては、連載初期はアラレちゃんが後期やアニメの２頭身キャラではなく４頭身くらいのどちらかというと美少女として描かれていることに驚きます。絵もこの初期の頃はバタ臭く大人っぽい雰囲気・・・とたいていの長期連載のマンガは連載初期は最盛期とキャラや雰囲気が違っていてその違和感を楽しめますが、本作も少し青年向けの世界観のドクタースランプが味わえる。しかし鳥山明先生は絵がうまい。この時点で既にタッチや作風が確立されているとは・・・。

　あられちゃんが誕生して学校へ行き、いろいろ事件を巻き起こすが、そのうちあられちゃんはある重大な疑問を持つ。すなわち、わたしの体にはあれがついてない。せんべえ博士は完璧なアンドロイドを作ったはずなのにおかしいんじゃないの、あれをつけてと要求される。でもまだそれを見たことの無いセンベエさんは実物を見なくてはならないのだ。あれを見たいというセンベエさんの切なる願いは、偉大な発明によってあと一歩のところで叶いそうになるのだが結局叶わない。良い子のみんなが読んでる漫画なのでそれを叶える訳にはわけにはいきません。鳥山明先生のえっちなギャグセンスは最高です。
こちらの小説もギャグセンスが鳥山先生ばりに好いです。ぜひご覧下さい。何はともあれ、あられちゃんのペンギン村は最高です。人類史上、世界一のおもしろさです。

　あられちゃんが誕生して学校へ行き、いろいろ事件を巻き起こすが、そのうちあられちゃんはある重大な疑問を持つ。すなわち、わたしの体にはあれがついてない。せんべえ博士は完璧なアンドロイドを作ったはずなのにおかしいんじゃないの、あれをつけてと要求される。でもまだそれを見たことの無いセンベエさんは実物を見なくてはならないのだ。あれを見たいというセンベエさんの切なる願いは、偉大な発明によってあと一歩のところで叶いそうになるのだが結局叶わない。良い子のみんなが読んでる漫画なのでそれをかなえる訳にはわけにはいきません、といったところでしょうか。鳥山明先生のえっちなギャグセンスは最高です。不落樽号の旅こちらの小説もギャグセンスが鳥山先生ばりに好いです。ぜひご覧下さい。何はともあれ、あられちゃんのペンギン村は最高です。人類史上、世界一のおもしろさです。

「ドラゴン・ボール」と並ぶ鳥山先生の代表作。
「ペンギン村」という架空の世界で繰り広げられる個性的な登場人物たちによるSFコメディ。

ジャンプ黄金期を支えた作家の中でも鳥山先生は作家としての画力とセンスは群を抜いていたことが良く判る。
宮下あきら・高橋陽一・車田正美等いずれも「ヒット作」はあるも、「その作品」しか描けないため、後に自分の作品をリバイバルしたりして食い繋ぐしかなかった。
しかし、鳥山先生はそんな事をする必要も無いほどに「絵描き」としての実力が突出している。

作品として完璧なほどの世界観の構築がされていることに驚く。
連続したストーリーではなく、基本的には1話完結なので、
鳥山先生の弱点である「先を見据えたストーリー展開ができない」ことも目立たない。
一時期「ウンチ」が多数登場・・・は普通の漫画なら「下品」「低俗」で終わるはずなのに、
なぜか鳥山先生の温かみのある絵柄はそれを意識させないという稀有な才能。

こんな素晴らしい才能を後に「ドラゴン・ボール」の引き伸ばしで食い尽くす
「ジャンプ編集部」の大罪を許すまじ。

この稀代の漫画家である鳥山氏の作品をつまらない人の意見で修正を加え価値を下げるより、氏自身が納得される形での最終版の出版を切望します。

ウルトラマンを黒塗りにしたり、サンデーブラザーズの顔を味気ないものにしたりというのは鳥山氏が修正に乗り気ではなかったということがうかがえます。

初版の古本でしかオリジナルが読めないのは現代日本の不幸です。