新しくシンプルなものを目指す姿勢は好感が持てるが・・・
★★★☆☆
『ソニック』の生みの親、中裕司の新作。
確かに、中氏の生み出した作品は、任天堂の宮本茂氏の作品群と張り合えるほどの評価を(特に世界的に)得ている。
数年前、中氏はセガを離れプロぺと言う小さなソフトメーカーを立ち上げた、これは恐らくフロンティア精神旺盛な小品・佳作をたくさん世に送りたいと言う信念、ソニックと言うアイコンは既に立派に独立しており、自ら決別することで新しいものを生み出せるのではといった挑戦と感じ、素直に応援した。
しかし、プロペの第一弾、Wiiソフト『レッツタップ』の世間の評価は今一つであった(ゲーム賞は受賞したようだが・・・)、確かにシンプルな作りで、ハイセンスな物も感じたのだが、如何せん単純すぎた、後一歩踏み込んだ何かが足りない・・・そんなソフトだった。
そして、待望の新作が本作である、見た目はよりシンプルなものとなっており、説明書を読まずとも適当に2〜30分もプレイすれば、やるべきことは自ずとわかる、始めの数ステージがチュートリアルな作りなのも、ソニックやマリオといった万人に愛されるソフトの片鱗を感じる。
が、しかし先の『レッツタップ』同様、後一歩踏み込んだ何かが足りないのだ・・・。
確かに中氏のやらんとしたい事は理解できる、ゲームにのみならず、映画でも音楽でもビッグメーカー、巨匠と言われる人が晩年に味わい深い小品・佳作を作り賞賛されるのをいくつも知っている、中氏の目指すものは恐らくそんな『シンプルで新しい遊び』であろう。
残念ながら本作に『斬新さ』は然程感じられない、むしろ既視感が大半を占めてしまう。これがDS初期のリリースであるのならば驚きも得られたであろうが、既に次世代機ニンテンドー3DSが発表されている現状では、あまりにもインパクトが無さすぎる。
もっと言えば、既に任天堂が「タッチ!カービィー」と「キャッチ!タッチ!ヨッシー」で同様のアプローチを作品化している事も大きい。
さらに一つだけゲームデザインに注文をつければ、間違って書いてしまったツタを消去できるシステムは入れるべきだったと思う、ステージが割りと繊細な形状な為、細かい間違いで画面外に無意味なツタを引いて更新させて消す作業には興ざめだった。
中氏の作品中、私がもっとも好きなものはセガサターンの『NIGHTS』だ、あの作品には圧倒的な『斬新さ』があった、そして単純な中に奥深さを感じた、彼が目指すべきは第二の『NIGHTS』だと感じる。後一歩踏み込めば、そこに近づける雰囲気を『アイビィ・ザ・キウィ? 』が持っていることだけは認める。
けっこう苦戦
★★★★☆
もともとアクション系苦手で不安でしたが、最初のステージをやっていると意外に平気だなぁと思いました。でもステージ進むに連れて障害が増えていき結構苦戦しました。個人的にはアイビィと岩をいっしょに操作しなければならないのが一番苦痛。でもなんとか全面クリアできました。
キャラクターはかわいいし、やり込むことができるので楽しいゲームだと思えます。
いろいろ惜しい
★★★★☆
タッチペンでツタを書いてアイビィを動かしていく、DSの機能を生かしたゲームです。
感覚としては、タッチ!カービィに近いかもしれません。
トゲにぶつからないようにツタを描いたり、という感じです。
ただ、アイビィは横に勝手に動くのでその点は違います。
最初は難しくないのでツタを描いていくのが楽しいのですが、だんだんとやらなければいけないことが増えてきます。
また、ツタを引っ張ってはじき飛ばす、という操作があるのですが、それがなかなか上手く出せませんでした。
ちゃんと認識してくれなくて、ツタを描いてしまうこともしばしば。
逆も然り、です。
ツタを描いてトゲやネズミから守りたいのに、逆にツタを引っ張ってしまって…ということがよくありました。
特に後半になってくるとカラスが出てきて、うまくはじき飛ばしてアタックできないと通れないようなところも出てきますのでアクションが苦手な人には難しいと思います。
暖かみのある絵で親しみやすいと思いますが、内容は意外と難しめのアクションゲームです。