どの夢占いの本も近からず遠からずといった内容で、納得できるものは少ない。
しかし、この本は自分を鏡に映して見るかの様な解説で、自分の隠された深層心理を
探るにももってこいな1冊。そういう意味では“夢占い”と言うよりも、“夢から読み解く
心理書”と言った方が正しいかもしれない。

ただ、キーワードを探す際、索引がカテゴリ別から探さなくてはならず、50音順から
探せないのがかなり大変。
それと、時間(朝・昼・夜)に関する夢の解説がないのは少し残念。

収録のキーワード数は十分ですが、少し物足りなく感じるのはその驚異的な的中率から
かもしれませんが、第一部で夢にまつわる解説が70P程割り当てられており、このページ
分をキーワードに割いてくれるともっと良かったと思う。

どの夢占いの本を読んでもどこかしっくり来ないと言う方には、迷わず本書をオススメ
したい。

ものすごく細かな項目まで載っていて、検索できる項目が多岐にわたります。第一部が「夢について」というか夢というものはどういうものかを全般的に説明してくれてあり、その部分が非常に面白いです。後は夢の具体的な項目がものすごい数のっていますが、残念ながらあいうえお順などになっていない為、目次から探さないといけないです。また、夢の説明に関しても深層心理学的な説明も多いため、気軽な気持ちで調べたい方は「？」と思うかも。理屈っぽいのが好きな方にはとても面白い本だと思います。

　この本の頭の部分には、心理学的な観点から夢の解釈の具体例と、どのように現実の自分にプラスの影響を与える事ができるのか、などが丁寧に解説されています。ですから、一般の占いには興味の無い私も、すんなり入る事ができました。

　気になる夢を見るほうなのですが、この本を買ってから、本音にフタをしても意味がないんだ、と悟りました（笑）。夢は結局自分だけがみるものだから、その解釈も自分が納得いく事、ピンとくる事が大切です。そう言う意味でこういった夢事典は自分の心と向き合うキーワードを提供してくれます。

　もう一冊、不二龍彦さんの「詳細　夢解き事典」の2冊で、私が見る気になる夢はかなりカバーできます。
著者によって解釈が違うので、自分と相性の良い本を探すのも大切だと思います。