会社でカジノに関わる仕事をしたことがあってこの本を読みました。

ラスベガスのカジノの細かい内容と、日本カジノの現状について主に書かれていました。
カジノに関する内容は面白かったですが、著者のギャンブル理念みたいなものが、
けっこう多く語られていて、そこはいらないと思いました。

それなりにカジノのことを知ることができました。

　ラスベガスなどのカジノの経営はどのように成り立っているのか、私を含め海外カジノ好きな人には常識なのですが、日本でカジノを誘致しようと考えている人にはまったく見えていないようです。大口顧客を徹底的に満足させる実際のエピソードとともにカジノの経営について語られます。
　後半は日本でのカジノの可能性について述べています。著者はカジノ経営のコンサルタントを業とされているようでリップサービスが多分に含まれるようですが、全体を通して読めば法制面、税制面の支援と経営の意識改革がないかぎり、日本カジノの可能性について悲観的にならざるを得ません。

Las Vegasのカジノに在籍した経験を持ち，大学院でもカジノ数学を学んだ著者が，現在の米国を中心としたカジノの状況を解説し，日本でカジノが解禁された場合，どのような経営を行うべきかの指針までを示している．
常連の上客であるローラーと，彼らにカジノから与えられるポイントとしての特権（コンプ）の話し，更には暗黒社会との断絶を果たし，いかにクリーンなカジノを築いたかという歴史についても触れられている．
その合理性と強固なシステムには，日本のパチンコと比べるとは非常に大きな差異がある．そのあまりにも完璧な運用は，我々一般庶民には理解できない世界かもしれない．