ここのレビュー・・・
評価の低いレビューには凄い数の反対・・・
決して数が売れてる作品ではないはずなのに・・・

私はなかむらたかしさんの絵が大好きだったのですが
それだけにこの作品はつらかったです。
感情移入できないし、動画がいいわけでもない・・・
説明ばかりが多く、ひたすら眠く苦痛でした。
いい所を見出すことすらできませんでした。
当時のアニメファンの評価も三ツ星レベルではなく低かったと記憶しています。

こんなことを書かなければいけないのはとても残念です。

監督が有名なのでみましたが玄人向けの作品ですね。まずあまり深く考えずにストーリーをみるとキャラ個々の動きが支離滅裂で感情移入できません。正直面白くありません。しかし深くそのキャラの生立ちを考えるとありなストーリーです。(爪はえた女子一人だけなんであんなに助けようとするかわからんですが)音楽、作画は良いのでみて損はないです。気楽にみるアニメではないです。大人向けなファンタジーアニメかな。

ん〜この映画にはいくらでもアラはあります。ここが説明不足だ、構成がおかしいだとかね。でも、そういうのは僕には感じられませんでしたし、この作品でそんなことをガチガチにやっても無意味だったと思います。ここのレビューでもそのような意見を拝見しましたけどそれなら映画なんか見ないほうがいいと思います・・・作った人たちが可哀想です・・・。

昨今このようなアニメが減り続ける中、久しぶりにアニメっていいなぁと思える作品でしたね。

世界観・作画・声優さんの演技はレベルが高くて素晴らしいと思うのですが、どうにも展開が駆け足で詰め込みすぎな印象。
何より、主人公のパルムがストーカーやDV加害者一歩手前のように見えて感情移入できなかったのがちょっと…。
パルムの気持ちも理解出来るのですが、映画という限られた時間の中だけでは共感するまでには至りませんでした。

僕は当時映画館で初めてパルムの樹を観ましたが、その独特な世界観と物語へのアプローチの仕方に大きな衝撃を受けました。まず驚いたのは、物語の序盤で行われた主人公パルムに対する徹底的な感情移入の拒否です。これにより明らかにこの作品は、与えられただ楽しむ物ではなく、こちらから身を乗り出して想像し、考える事を意図した作品だと思われます。その為極力説明を省いた結果、わかりづらい、物語が支離滅裂、等の批判を受けてしまう訳ですが、ちゃんと向き合ってさえいれば、物語の構成の緻密さ、過剰な表現の奥にある繊細な優しさに気付ける作品なのでは、と思います。