風花救出編が収録された第３巻。
風花とナツキはペルソナ３で一番親友と呼べる関係だと思うけど、その二人が友達になるまでのお話。
改めて見ると、いじめっ子が改心して味方になるって少年マンガの王道みたいな展開だけど、影時間後のナツキの態度とかやっぱり良いエピソードだと思います。

「お手上げ侍」「てかバカじゃないの」「伊織順平アワー」と原作で印象深いシーンも続々登場。
後半、修学旅行編の導入部では湊を探すアイギスが可愛いです。
シリアス、ギャグの緩急が効いていて、次巻への期待も膨らみます。

いきなり11月に飛んだりしたのは空白ページを見ればそういう構成だと分かるのですが、唐突すぎて打ち切りかと思ってしまった
漫画版しか見てない人には何が何だか分からないのでは
絵は相変わらず非常に上手いです

ストーリーはペルソナ3を原案としており、それを忠実？に沿っている内容です。なので、それ以外に気になるところを評価できればと思います。

まず絵はI巻およびII巻と同様に非常にクオリティが高く、原作のキャラクターのイメージそのまま再現されているためゲームをプレイした方にも納得がいくものだと思います。再現率90%って所でしょうか。

ただ、漫画としての構成、ストーリーの割り振りは少々いただけません。いきなり5ヵ月後になったり、展開が急激過ぎるところがところどころ見え、読者としては気持が追いつきません。雑誌を読んでる方はともかく、コミックのみ読んでる方にとってストーリーを端折りすぎている感がどうしてもぬぐえません。絵が見事なだけに非常にもったいないですね。私としてはもう少し漫画として密度を高めていただきたいと思います。せっかく原作に忠実なのに薄さが目立つのはファンとしては残念です。ちなみに主人公の存在感が薄いのは主人公=プレイヤーのゲームやドラマCDだけで十分ですので、もっと前面に押し出してほしいものです。

IV巻以降に期待しつつ★を3つにしました。