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レベル7(セブン) (新潮文庫)

価格: ¥987
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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三枝! ★★★★★
ホラー小説だと思っていたら、ミステリーでした。
男女が知らない部屋で目覚めたら、大金と銃を手にして記憶喪失、腕に謎の刺青、レベル7という言葉を残して行方不明になった少女、その少女を追うカウンセラー、すべて最後に結び付き。夢中になってしまいました。

登場人物の三枝は敵か味方か?
読んでいる最中に三枝に抱いていた思いと、読み終わった後に抱いた思いは見事なまでに反転しました。
最後の最後まで読者を騙したのには感服しました。
さすがに、宮部みゆきさんの長編 ★★★★☆
さすがに、宮部みゆきさんの長編は
すごいなあ、という感じです。

今回の「レベル7」も、
最初のうちは、2つの別個の話が進んでいて

どんな展開になっていくのか
さっぱり分からない雰囲気でした。

後半になって、ようやく、
あっというまに繋がってきて...

なんですが、


しかし、会社の行き帰りの電車で読んでると

いい場面だろうと、なんだろうと
電車が目的の駅に到着したら

嫌でも、そこで読むのを止めて
歩き出さないといけないので

ちょっとだけ、
ストレスがたまります。
宮部作品の白眉 ★★★★★
 宮部作品の中の白眉。最高傑作に挙げる人も多いでしょう。

 あたかも行きずりで一夜を共にしたかのように1組の若い男女が見知らぬ部屋で目覚めたが、いずれも全く記憶喪失に陥っているという途方もない謎で、いきなり読者は圧倒されます。やがて、一見無関係な女子高校生の失踪事件と交錯すると、にわかに謎解きが加速されますが…
 大仕掛けな構想の中で、現代社会の闇も見せ、期待を裏切らないどんでん返しも用意してくれています。650ページを超す長編ですが、忙しい人でも1週間あれば読んでしまえるでしょう。

 読み終わってから、もう一度、プロローグと本編最初の数ページを読み返してみてください。
真行寺さんにぬくもりを感じた ★★★★★
真行寺さんとみさお、それと記憶を失った若い2人の男女の物語が同時平行的に進んでいき、最後のクライマックスでその2つがぶつかり合う、息もつかせぬ展開、作者の超絶技巧が冴え渡る。本が分厚いのと不可思議なプロローグから敬遠してしまっては惜しい名作、とても素晴らしいと思うと同時に最近作者が時代物に移ってしまった事を残念に思う。もう一度ミステリー者か蒲生邸事件のような小説を書かれます事をファンとして切に希望します。
ツイストに次ぐツイスト!!は見ごたえあり ★★★★☆
地道な捜査方式。主人公たちが持っている手掛かりから、方々へ足を運んでまた新たな手掛かりを発見する。それをくりかえし、犯人へいきつく。
ものすごく簡略化するとこんな話。
少し地味なのもあって、中盤は多少中だるみしてしまいますが、ラストの展開は非常におもしろいです。この展開のためだけに読んでも、爽快な読了感にうち震えることになるでしょう。
レベル7の意味の意外性のなさ、みさおの存在意義のわかりにくさ、中だるみの点で☆一つ減点。