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ブレイブ・ストーリー(上)

価格: ¥1,890
カテゴリ: 単行本
ブランド: 角川書店
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   おだやかな生活を送っていた男の子に、突然、両親の離婚話がふりかかる。家を出た父を連れ戻し、再び平和な家族に戻りたいと強く願う少年が向かった先は、運命を変えることのできる女神の住む世界「幻界(ヴィジョン)」だった。5つの「宝玉」を手に入れ、女神のいる「運命の塔」を目指す彼を待ち受けるものとは!? トカゲ男にネコ娘、火を噴くドラゴン。コミカルなキャラクター勢とともに、次々と沸き起こるトラブルを乗り越え、少年は強くたくましくなってゆく。

   現代社会の歪みを浮き彫りにしたクライム・ノベルから、下町情緒あふれる時代小説まで、さまざまなジャンルにおいて高水準の物語を生み出してきた著者が新たに挑んだ作品。それは、上下巻あわせて2300枚にも及ぶ壮大なスケールで描かれた冒険ファンタジーである。

   名実共に日本を代表する著者は、子ども時代のように空想の世界を素直に受け入れられない大人の読者のために、周到なお膳立てを忘れない。まずは、上巻の半分を占める現実世界の描写。幽霊を信じないほど「マジメでカチカチ」で、両親のいいつけに反抗できない「いくじなし」である小学5年生のワタルが、「運命を変えたい」と切実に願うまでに至る日常を丹念に描くことで、読者を主人公の気持ちに感情移入させるのだ。さらに、「幻界」の設定が効いている。「『幻界』とは現世に住む人間の想像のエネルギーが創り出すもの」であるため、ワタルが大好きなロール・プレイング・ゲームのシリーズに登場する舞台やキャラクターに似ていて当たり前。ファンタジーが苦手でもこれなら頷ける。子どもがゲームに影響された夢を見ているのだと。しかし、一旦「幻界」に入り込むと、これら現実的感覚が揺らぎ始める。

   次から次へと現れる愉快な登場人物とドキドキハラハラのハプニング、そして感動の出会いと別れ。流れるようなストーリー展開に、カチカチの大人もいつしか幻の世界を行く「旅人」となる。(冷水修子)

RPG! ★★★☆☆
小学生の主人公ワタルが異世界で冒険する話である。
宮部さんはRPGとかゲームとかホントに好きなんだなーって思って
wikiで調べたところ
「宮部自身はオンラインゲームで遊ぶことをスタッフに止められている。
もし遊び始めれば超廃人と呼ばれるほど没頭してしまうことが明らかなためである。」
とのこと(笑
RPGみたいな世界観と登場人物、ストーリーの展開の仕方など
RPG好きなら読んでそこそこ面白いだろう。
ただ、上下巻に分かれておりしかも結構長いので
途中若干の中だるみがあると感じるかもしれない。

映画も見たけど、小説と全然違う。原作である小説のほうが好きだ

ファンタジー? ★★★☆☆
宮部さんは大好きで、ほとんど読んでいます。
いつもは引き込まれて夢中になって読むのですが、これはいまひとつでした。
亘の美鶴の家庭環境の話が、ワイドショーのようにすさまじすぎて、
この本をファンタジーに分類してよいのかどうか、、、
それとも、ファンタジーとワイドショーのコラボをめざして書かれたのでしょうか?
私は前半の家庭環境の話もOKですが、子供達には進められませんでした。
あと、どうも主人公に感情移入できなかったのは、自分の子供と
同じ年ぐらいだからだと思います。
正直、5年生の男子は、こんな老人のように物分りが良くありません。
亘は、すごく子供っぽいときも有るのに、すごく難しい言い回しをしたりします。
こんな言い回しは、いまどき大人でもできません。
その辺が、すごく不自然で、感情移入できませんでした。
最後も、さらっと説明だけでなんだか物足りず、読後感は「やっと読み終わった!」
でした。
ブレイブ・ストーリー ★★★☆☆
期待していたよりもおもしろくなくて残念。
王道過ぎてわくわく感がなかったし、主人公に魅力を感じなかった。
これはファンタジーじゃない!! ★☆☆☆☆
まるでファンタジーのような顔をおして、店頭に並べないでほしい。
私は期待して、がまんしながら最後まで読んだけれど、読んだことを後悔した。
この内容は別にファンタジーにする必要はなかった。
ファンタジーの良さをいかせていない。
というかこれはファンタジーだとは思わない。
私のファンタジーの定義は、
心を異次元へ持っていける描写力があってのファンタジーだ。わくわくしたり、ドキドキさせる描写力。現実へと引き戻させない力。
またファンタジーというのは、直接的に言葉で言えない大切なものを、上手く伝えるためにあるものだ。深い示唆を含んだお話だ。イメージで伝えるものだ。深いメッセージは聞こえてこない。
登場人物も魅力を感じなかった。最後も納得がいかなかった。
リアル感がない。人が死にすぎだ。まるでゲームだ。話の裏付けも納得がいかない。
もうひとつ私が素晴らしいファンタジーに共通すると思うのは、裏付けがちゃんとあることだ。ファンタジーは何でもありなのではない。信じてしまう裏付けがないファンタジーは力がない。
「子供に読んでもらいたい」など恐ろしいと思った。私は断じてすすめない。特に小学生には。血生臭い場面もあるし、トラウマになりそうだ。いじめっこはこらしめられるが、それでいいのか。違うものは排除するのか。もっと素晴らしい名作は過去のものに沢山ある。
それから「ゲド戦記」に酷似していると思った。下巻は。ゲドの方が上にあげた様々な点が圧倒的に良いのけれど。

それからひとつ言いたいのは、児童文学も、ファンタジーも、けっして、子供だましではない。
むしろ、大人の読む本よりも、より本質をついている深い本も沢山あるのだ。 私はこの本は児童文学でもファンタジーでもないと思う。「現実に立ち向かう力」が大事なのは伝わってきた。でもそれなら現実世界の話にすれば良かったと思う
もう少し!なファンタジー ★★★☆☆
はじめに
 *上下巻読んだ後での上巻の感想です。
 *ファンタジーは好きでよく読みます。宮部みゆきさんのファンではありません。

 映画が「設定は面白そうなのにエピソードがカットされてしまってもったいない」印象だったので読んでみましたが、
 こちらも「もう少し!」な印象でした。

 ・「現世」の世界での亘(ワタル)の両親の離婚問題とそれに絡んだ二人の過去、美鶴(ミツル)の過去が
  ドロドロで超ヘビー(今まで読んだことのあるこの手のファンタジー物にはないすごいシリアスさ)
  なのに対して「幻界」でのワタルの旅があまりにも「王道」すぎ、世界観の描写もいまいちで
  アンバランスな印象を受けました。
 「現世」は亘(ワタル)にとって本来いるべき世界・現実であり、”「幻界」は「現世」の人々の
  想像(力)が生み出した世界”という設定なので、「幻界」の世界がいかにもファンタジー然としていて
  時に軽々しい印象さえ受けるのも、「現世」の人々の想像力がその程度ということで”あえて”なのかも
  しれませんが・・・

  それにしても王道部分だけあって細部がぼやけた感じで、地に足の着いた感じでの”「幻界」の世界観”が
  膨らみませんでした。一言でいうと「入り込めない」です。流れと、ファンタジーに対する「慣れ」で
  読み進めている感じで、下巻まで読むとさらにその傾向が強くなりました。

 ・亘(ワタル)がお利口で「いい子」すぎてちょっと違和感が・・・

 ・登場人物に語らせていることも世界観同様、「今更」な感じでしらけてしまうことが多かったです。

 ・亘(ワタル)と美鶴(ミツル)の関係は丁寧に描かれていて好印象でした。

下巻と比べ、上巻は両親の離婚問題の強烈さと「幻界」の世界観や登場人物を紹介していくような流れがあるので
まだ読めますが、ファンタジー好きにはあまりオススメできない本です。