初めに断っておきますが、私は前作が大好きです。しかしカーテンコールはどうも私の肌に合わないようで、開始早々読むのが苦痛になりました。前作と比べるとだいぶ見劣りするような気がします。FDだということを考慮しても今ひとつの出来かと。期待が丸ごと失望に換わったかのような残念な気持ちでいっぱいです。同梱のライブDVDがなければ☆1つでした。今回の酷評は、前作が素晴らしかった故の反動だと受け取って頂ければ幸いです。

シナリオB　音楽A　グラフィックB　演出A　感銘度B
ディスクレス起動可能
Vista対応


鹿之助の卒業後、前作のtrue endの後を描く、キラ☆キラのＦＤ。
ＦＤとしてはよくできている。それなりにシナリオも良い。
前作のような鬱展開はない。
単に、バンドに生きる者の生きざま、それにともなう人間劇を描いたもの。
新キャラが多く登場するのだが、キャラが動く動く。素晴らしい。

しかし、短い＆薄い。
ほとんどの要素が前作に及ばない。
前作はメッセージ性の強さが売りだったと思うのだが、
それをFDである今作に、中途半端に盛り込もうとしているため、薄いと感じてしまう。

そして何よりいけないのが、主人公が人格破綻者であること。
おそらく、この主人公を好きになれる人はそう多くないだろう。
自分はこの手のゲームをやっていて、初めて主人公にいらついた。

ＦＤとしては十分。しかしやや物足りない。

確かにテキスト量は少ないです。しかし、内容はよくまとまっていて完成度は高いです。

他に攻略したいヒロインもいましたが、ヒロインを一人にしたことで主人公の個性が強くなっているので、むしろルートを一つにしたのは正解だったと思います。「どこにでもいる普通の学生」という有りがちな設定が当て嵌まらない本作の主人公は終始、爽快感に溢れています。

二部は、一部の一年後が舞台となり、村上を軸にキラ☆キラの全登場人物が物語に絡みます。絡み方は浅いですがグランドフィナーレを迎えるには充分です。宗太と結衣の物語もここで完結します。


ボーカル曲は5曲あります。相変わらず高いクオリティでした。テキスト量の割には多い方だと思います。

キラ☆キラをプレイ済みの方にはお勧めです。

前作のライターさんが原案に留まったことを考えれば十分な出来。村上を主人公としたシナリオが最後にあるのが良かった。

シナリオのボリュームについては他のレビュアーさんが書かれている通りですが個人的には前作の積み上げがあるのでこれぐらいがちょうど良かったです。
曲数は前作の10曲の半分となる5曲。あってもいい部分に無かったのでもう少し欲しかったですね。

この容量で前作と比べて定価1000円安というのは確かに不満が残ります。ですがまたキラ☆キラの世界に触れられたことや前作を製作したメーカーさんへのお返しとして考えれば納得できました。

最後村上と新キャラとのエロが一つぐらいあるかなと思いながらプレイしてたので無くてがっかりです。

・まずボリュームについてはFDとしてはこんなものでしょう。内容はけっこう濃いですし適度な疲労度があります。個人的にはもっとライトな勢いでGO!な者が良かったけれど。
・値段　特典DVD付だからコレでも安いという意見もありますが高いです。攻略キャラが一人＆一本道のファンディスクレベルでフルプライスはありえません。特典のせいでこの値段だとするならそれは「特典」じゃなくそれは「商品」です。
・音楽　あいかわらず最高・・・なのはいいのですが他の方がおっしゃっているとおり曲数があまりに少なすぎます。
　しかも一応主人公であるSRRSの曲が一曲って・・・第二文芸部やHCMも少なすぎ。
　ある意味それがウリなのに。

☆音楽について一番残念だったのはシナリオに沿って曲が出ない事。
　前作では主人公たちの歩みに合わせてライブ等で新曲が流れるパターンでしたが、近作は「ここでくるだろう」という所でまったく歌が流れない。
　特に二部のラストは、あそこまでカズの曲を引っ張って引っ張ってアレでは肩透かしもいい所です。
　キラ☆キラ２が出るならそこら辺をなんとかしてほしい。
　好きだからこそ不満。